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以前も言ったことがあるかも知れませんが、ZAWAは以下のような言葉を日常的に使用している人は要注意人物だと思うようにしてます。
「それが常識だよ!」
「当たり前でしょ!」
「普通はこうするでしょ!」
なぜこれらの言葉を使う人を警戒しているのかと言うと、「常識・当然・普通」という言葉の定義や基準が非常に曖昧なものだという前提が欠如しているからです。
上記の言葉の中には、
「自分が正しくて、それ以外は間違っている」
というとても傲慢な考え方が含まれています。
似たような言葉には、
「人としてこうするべき」とか、「絶対○○だ」とかもあります。
本日は、「じゃあ普通ってなんなの?本当にそれが正しいの?」っていう事について、参考事例を元に考察していきたいと思います。
もしあたなが日常的に上記のような言葉を使っていたり、或いはよく人から言われて「あぁ、自分が間違っているのかな」って気にしたり落ち込んでしまったりする人は是非続きを読んでみてください。
それでは始めます!
足立区議の「普通の結婚」発言。
9月25日、区議会で東京都足立区の白石正輝区議(78)が発言した内容が問題視され10月のはじめにツイッターで炎上した話をご存知ですか?
問題となった発言は、
「あり得ないことだが日本人が全部レズビアン、全部ゲイになったら次の世代、生まれますか」
「LやGが足立区に完全に広まってしまったら、子どもは一人も生まれない」
「LだってGだって法律で守られているという話になっては足立区は滅んでしまう」
というような、LGBTに関する偏った内容。
また、
「普通の結婚をして、普通に子どもを産んで、普通に子どもを育てることがいかに人間にとって大切なことであるか。子どもを育てることは経済的社会的に大変かもしれないが、本当にすばらしいことなんだ。そのことを教育の場でしっかり教えないと」
という発言もしており、この「普通の結婚」というワードは10月6日のツイッターのトレンドワードにも登場していました。
これに対しネット上では、
このように、白石区議の発言に対して異論を唱える意見が多く出てきて、区議に対して謝罪や辞職を求める声などもありました。
LGBTへの差別的とも取れる発言は今回は置いておいて、「普通の結婚」という発言に関しては白石区議のどのような価値観から出てきたものなのでしょうか。
ツイッター上にこのようなツイートがありました。
白石区議の育った時代や環境では、ほとんどの男女が結婚して子供を作るというプロセスを通っていたみたいです。
「普通」という言葉を辞書で引くと、「いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま。」とあります。
そういう意味合いでは、白石区議が「結婚して子供を作る事」を「普通」と表現してしまうのにも理解が出来ます。
彼がこのような発言をした背景には、「少子化への問題提起」というものがありますので差別や偏見の気持ちが100%だったという訳でもないのも分かります。
ただやはり冒頭に書いたように、「普通」という言葉を使ったり、「いかに人間にとって大切なことか」という表現をしてしまうと、「自分が普通だと思う事が正しいことで、それ以外は間違っていることだ。」と受け取られてもしょうがないですね。
多様性を「認める」ことができるとストレスは軽減できる。
白石区議のこの事案は、謝罪を求められた白石氏が「当事者が不快と思っても別に良い」と反発し、発言の撤回や謝罪をする意思はないと言ったことでさらに炎上しました。
LGBTの人たちや、子供を欲しくても作れない事情がある人たちをはじめとする反対派からかなり過激な表現でバッシングされていました。
因みにZAWAはいつも通りこの件についても「どちらが正しくて、どちらが間違っている」というジャッジをするつもりはありません。
敢えていうのであれば、「どちらも正しく、どちらも間違えている」と思います。
ZAWAは白石区議が「謝らない」と発言したと聞いて、むしろ「天晴れだな」と思いました。彼の発言を支持するつもりはありませんが、本人が本当に思っていることを一つの意見として貫き通し、その結果発生するデメリット(批判や誹謗中傷、社会的評価の低下など)を発言の責任として受け止めるという姿勢は立派だと思います。
(まぁ、結果1週間後くらいには謝罪してましたけどね、この方。😅)
同時に、白石区議の発言はただの1つの意見にも関わらず、謝罪を要求したり、辞職を求めたり、罵詈雑言を浴びせたりする人たちにも疑問が湧きました。
ZAWAは結婚して12年目になりますが子供はいません。
奥さんと話し合い、作らない選択を現時点ではしているからです。
これはきっと白石区議の定義する「普通の結婚」からは外れているので、ヘイトスピーチされてる側の人間です。
でもZAWAは、自分が否定されてるとか、ディスられてるとか、彼の発言に怒りが湧いたりということは全くありませんでした。寧ろその事に気づいてもいませんでした。
なぜならZAWAは自分が考えて決めた選択肢が、誰が何を言おうと自分の中で正解だと信じてますし、世の中には星の数ほどの正解があるものだと思ってます。
これが「多様性を認める」ということなのだと定義しています。
十人十色だとか、みんな違ってみんないいとか、そういう考え方です。
なのでその視点で考えると、「結婚し、子供を作ることが正しい!」というニュアンスの発言をした白石区議も、「それは偏見だ!撤回しろ!謝罪しろ!」というネット上の意見もZAWAの中ではどちらも「多様性を認めることができていない人」たちの意見なので、喧嘩両成敗かなって感じです。
だってどっちも「自分が正しい!相手が間違ってる!」の押し付け合いですもんね。
自分の基準を押し付けたり、誰かの基準に従おうとするのは不毛。
赤澤飯店は自分の精神衛生状態をいかに良好に保つか、ということを主題にしたブログです。
今回の記事でZAWAが言いたい事、あなたにおすすめしたい考え方は、
自分が正しいと思っていることと、違う価値観の存在を認めよう。
ということです。
受け入れたり、自分の考え方を変える必要なんてありません。
一つの意見として世界に自分と違う価値観が存在するという事実を認めるだけでいいんです。
そう考えられるようになると、自分の考え方が正解でそれ以外が間違っているという発想から、「相手を攻撃する」といった争いを生まなくて済みますし、自分と違う意見を主張された時に「否定された、差別された、攻撃された」と考えなくても済むようになると思います。実際ZAWAがディスられていた事に気づかなかったようにね。
このように、一つ考え方や解釈をアップデートするだけで、自分の精神衛生を良好に保つことができるんです。
今まで「当たり前」だと思っていたことに例外を認める作業というのはまぁまぁしんどい作業ですが、常識や価値観というのはほぼほぼ「超個人的ルール・ローカルルール」です。
しかもその価値観やルールの所為で自分もストレスを感じるし、相手もストレスを感じるという誰もハッピーじゃない状況を生み出すのであれば、そんなルール無くしてしまった方がよくないですか?
自分もハッピーだし、みんなもハッピーというのは多くの人が望んでいる世界観だと思います。
何が正しいのかということは、最終的にはあなたが決めればいいことです。
多数派がいつだって正しいなんてことはありません。
自信を持って自分の考えが正しいと信じ、それを自分の中だけで大事にしていきましょう!
本日は、「普通」ってなんだ?ってことについて考察しZAWAのおすすめの考え方を紹介させて頂きました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
赤澤飯店の主人:ZAWA
1982年東京生まれ。
脱サラし、海沿いの町で飲食店を営業。
ケアストレスカウンセラー。
『GOOD VIBES ONLY』をモットーに日々ストレスの無い毎日を研究中。
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