イチローの名言で学ぶストレスマネジメント術

トレーニング室

心の状態。

私たちが人生をより良いものにしていきたいと願う一方で、いつだって障壁となって現れてくるのがストレスやネガティブシンキングといった負の感情です。

全てを楽観的・肯定的に捉えることができれば良いのですが、怒りや悲しみ、不安や嫉妬など様々な感情が心の中に湧き出てきます。

これらの負の感情の何が手強いって、これらのほとんどは自分自身が自然と生み出してしまっているという事実です。

この”自然と”というのがポイントで、負の感情を生み出している本人は自分で生み出しているという自覚がないのです。或いは、自覚はあっても自分の感情を制御することができない。もっと言えば、自分の感情を自分でコントロールするという行動を意識的に行う習慣に馴染みがないと言い換えてもいいかもしれません。

初めは乗ることができなかった自転車に何度も挑戦を反復することによって乗れるようになるのと同じく、心も体と同じで訓練や努力によってスキルを獲得したり制御が可能になるとZAWAは思います。

では、どうすれば自分が生み出す負の感情を攻略できるのか。

攻略の仕方は色々あると思いますが、手っ取り早いのは成功している誰かの方法をマネしてしまうことです。

本日は、ZAWAが敬愛する元プロ野球選手のイチローさんの名言を紹介しつつ、彼がどのような考え方によって自分の心体を律していったのかを見ていきたいと思います。

イチローさんの考え方に共感できる部分があればしめたもの!
パクって自分の考え方に取り入れてしまいましょう。

それでは始めます。

努力が続かない・結果をすぐ求めてしまうマインド対しての名言。

現役時代、僕は毎年のようにバッティングフォームを変えてきました。
たとえ首位打者をとったり、誰よりもヒットを打ったとしても次の年には変えてしまう。
さらに前進するためには常に新しいチャレンジが必要だと信じているからです。
その結果、前の年よりも成績が下がったり上手くいかなくなったこともたくさんありました。
振り返ってみると、その方が多いのかもしれません。
でも、僕はこう思うんです。
成長とは、真っ直ぐに目的地へ到達することではないんじゃないか。
前進と後退を繰り返して、少しだけ前に進む。
つまり、後退も成長に向けた大切なステップなんじゃないか、と。

引用:イチローさんからのメッセージ2020 〜トヨタに入社した人たちへ〜

人間誰しも、「楽して良い思いをしたい、良い結果を得たい」と考えてしまう自分がいるんじゃないでしょうか。

世の中そんな都合よく行くわけがないのが分かっていても、辛いことを避けたり、逃げたくなる気持ちをみんな持っていると思います。

そして「今やってる努力が報われなかったらどうしよう?」とか「努力に見合う結果が得られるとは限らないんじゃないか?」と言った猜疑心や自分なりのコストパフォーマンス論で、挑戦や努力を止める理由を作り上げてしまいます。

こう言った我々の持つ、弱くて小狡い考え方に「遠回りこそ、近道だ!」と渇を入れてくれるイチローさんの言葉です。

イチローさんは稲葉篤紀氏の対談でも同じようなことを語っています。

全くミスなしで、間違い無しで、そこに辿り着いたとしても深みは出ないですよ。
やっぱり、遠回りすることってすごい大事ですよ。
”無駄なことって、結局無駄じゃない”って考え方がすごく大好きで、、、でも今やってることが無駄だなって思ってやってるわけじゃないんですよ。

僕は遠回りすることが一番近道だと信じてやってますけどね、今も。

引用:テレビ朝日 報道ステーション

世の中に目標を立てる人は数多くいますが、その目標を達成できている人ってどのくらいの数がいるんでしょうか。

恐らく、圧倒的に目標を達成できず諦めてしまう人の数の方が多いでしょう。

イチローさんは挑戦することをやめず、周りからの批判、うまくいかないことへの苛立ち、今自分がやっていることが本当に目標に繋がっているのかという不安、そういったネガティブな要素から逃げずに向き合い・立ち向かって、偉大な功績を残してきた人です。

挑戦を続けられない、結果をすぐ求めてしまうマインドこそが、結果を出せない要因だと思い知らされるイチローさんの言葉でした。

周りの輪からはみ出すことを恐れるマインドに対しての名言。

今の時代ってわかりやすく言えば「俺は自分の為にやってんだ」って言うと、それはチームの和を乱してるとかってなりがちなんですけど、でも実はそう言う奴が集まって目指してるところが一点、同じであれば何の問題もないというかそれが一番強いと思うんですよね。目指してるところが違うとややこしくなりますけど、最終到達地点が同じなら、それでいいと思うんですよね。
〜中略〜
「自分の為に俺はやる!でも目指すところはみんなと一緒なんだ」っていうチームがなかなか無いんですよね。それこそ、怖いんですよね。それを表現することが。「みんなのために」ってやってるのが安全っていうのかぁ。全然違うと思うんですよね。

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社会生活を送る上で、他者との関わりを避けて通ることはできません。
円滑で良好な人間関係を作るためには、周りとの軋轢や衝突を避けるために自己主張をせずに周りに合わせた言動を取るという手段を選ぶこともあるでしょう。そしてそれは事実とても簡単に行える良いコミュニケーションテクニックだったりもします。

ただこれはあくまで方法の1つであるにも関わらず、現代社会では皆が当たり前のようにこの方法を選ぶ習慣が続いた為か、「和を乱すことは悪」「出る杭は打たれる」などこの方法を取らない者があたかも悪いかのような印象を持たれるケースがままあります。

ZAWAは何となく現代社会では ”自分(達)と意見が異なる人は敵””自分(達)の意見と違う意見を聞くと批判・否定されている気分になる” という解釈が幅を利かせているように感じます。

ただこれでは何か共通の達成したい目標があった場合に、どのように取り組むのが一番ベストかという最善の方法を議論することができません。自分の狭い見識の中でしか選択肢を見出せず、折角他者の知恵を借りたり抱き合わせたりすることができるチャンスを自ら放棄しているのと同じだと思うんです。

成長や効率性を考えるのであれば、色々な意見や考え方をテーブルの上に出し、何が最善なのかを議論する土壌が必要ですよね。

ただまぁ、私やあなたがそう考えていてもこの考え方の土壌がない人たち相手では、「こいつは自己主張が強い我儘な奴だ!敵だ!こいつと話すと不愉快だ!」と思われて終わるのがオチだったりします。。。それを恐れてしまうから自己主張を避けちゃったりするんですよね。

そんな時はこのイチローさんの言葉にもあるように、「最終到達地点は何か?」を基準に自分の主張を見直してみましょう。

自分の決断や主張が、最終到達地点にたどり着くために最善であるか?自己本位な最終地点にすり替わっていないかを確認し、ズレていないのであれば堂々と主張して良いのです。

あなたの希望する最終到達地点が「周りの輪からはみ出したくない!」という一点なのであれば、自己主張せずに周りに合わせて行動するので構わないかもしれません。ただ最終地点が皆に利益があると自他共に認められるものなのであれば、そこにたどり着くための最善をあなたが主張することを恐れる必要はありません。その方が合理的で、実質的な無駄や損が少ないのですから。

目標に辿り着くモチベーションを上げてくれる名言たち。

私たちが自分の決めた目標まで辿り着けない理由は、目標までのプロセスが辛く大変だからです。
欲しい物があるのに手元にないのが辛い。手に入るか分からないことに地味で辛いプロセスをやらなくてはならないのが辛い。そもそも努力で感じる負荷から逃げたい。もっと楽して良い思いしたい。
そんな子供みたいなワガママな感情が挫折や諦めに繋がっているんです。

そんな時はイチローさんのこれらの言葉を思い出してみてください。

  • 大きなことを成し遂げる唯一の方法は、小さなことを積み重ねること。これがとんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。
  • 特別なことをするために、特別なことをするのではない。特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする。
  • ここまできて思うのは、まず手の届く目標を立て一つ一つクリアしていけば最初は手が届かないと思っていた目標にもやがて手が届くようになると言うことですね。
  • 高い目標を成し遂げたいと思うなら、常に近い目標を持ちできればその次の目標も持っておくことです。それを省いて遠くに行こうとすれば挫折感を味わうことになるでしょう。
  • 近くの目標を定めてこそギャップは少ないし、仮に届かなければ別のやり方でやろうと考えられる。高いところに行くには下から積み上げていかなければなりません。


「そんなこと分かってるよ!」って言葉ばかりですよね😅

ただ成功や目標の達成はその「当たり前」のことさえできれば誰でも手に入れられるものだったりするんです。地道で辛くつまらないと思うような作業をコツコツと続けられた人全てが目標に辿り着けるわけではもちろんないと思いますが、目標に辿り着いたひとはすべからく努力をしているのです。

私たちは努力を止める理由を作るのは大得意です。逃げる理由なんて考えなくてもいくらでも湧いてきます。脳がオートマチックに作成してくれちゃうんです。

より良い人生を送りたいと願うのであれば、努力を続けるための理由を作る習慣を根付かせた方がいいですよね。そのための道具として是非、イチローさんの言葉を利用してみてください。


本日は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。


プロフィール画像
赤澤飯店の主人:ZAWA
1982年東京生まれ。
脱サラし、海沿いの町で飲食店を営業。
ケアストレスカウンセラー
『GOOD VIBES ONLY』をモットーに日々ストレスの無い毎日を研究中。

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