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日常生活で「イライラ」することいっぱいありますよね。
「恋人にイライラする」
「職場の同僚にイライラする」
「子供にイライラする」
「自分にイライラする」
イライラの対象は様々ですが、イライラすることで自分のこころが不健康な状態になってしまうのは共通しています。
ZAWA的には「幸せな人生」を感じる瞬間というのは、こころが健康な状態に宿ると考えているので、イライラしてる状態は「不幸」な時間だと認識してます。
本日は、幸せな人生を邪魔してくる「怒り」について学び、敵を知ることで対策をとれるように、または共存できるようになる勉強をしていきます。
イライラはこうして起こる。「怒りのメカニズム」
怒りを発生させる二大要素。
「怒り」という感情を発生させる戦犯は大きく二つあると思います。
1:「○○すべき!」という【べき論】。
2:不健康なこころの状態を守ろうとする【自己防衛本能(防衛機制)】
一つずつ見ていきましょう。
■べき論(べき思想@認知の歪み)
人間にはその人固有のルールがあります。
その人の思う「正しさ」の定義と言い換えてもいいかもしれません。
この本人固有のルールが破られた時・叶わなかった時に、その人のこころに不快感が湧いてきます。
そしてそれが「怒り」という感情でアウトプットされるんです。
当人だけのルールとして納まっていればまだいいのですが、
本人固有のルール=社会全体のルール
と思い込んでしまうと、他者に対しても強い不快感を感じてしまいます。
これが「べき論」がストレッサーになる流れです。
■自己防衛本能(防衛規制)
人間は悲しいことや苦しいことが怒った際に、辛い気持ちでこころが壊れてしまわないように防衛規制というこころを守ろうとする心理作用が働きます。
防衛規制は誰にでもある正常な心理作用ですが、多くの場合情緒的な反応によって不合理な解決の仕方を無意識に選んでしまいます。
この「攻撃」や「対象の置き換え(八つ当たり)」というのが防衛規制の働きの中でも「イライラ」や「怒り」に繋がるもので、その場に適した反応・行動かと言えばそうではなく、他者からも認められ辛い非健康的な防衛規制と言えます。
怒りに至るまでのステップ。
怒る・イライラするという感情は、瞬間的に噴き出す感情のように思えますし、実際にかかる時間もほんの一瞬ですが、実際頭の中では上記のようなプロセスを経て出てきている感情です。
もっと細かく言えば、出来事(刺激)→感覚→知覚→認知 とさらにプロセスを細分化することもできます。
人間はこの作業を無意識に、オートマチックに行っています。
意識しなくても瞬きしたり、呼吸できたりするように。
その処理速度があまりに速いので、「怒りをコントロールするのは無理だ!」と思いがちですが、このプロセスをきちんと意識することである程度の制御はできるようになります。
「怒る」ことであなたに起こるメリット・デメリット
イライラして、怒りの感情を選択することでのメリットは、
「感情を吐き出すことでの一時的なスッキリ感」くらいしか無いとZAWAは思います。
それ以外にもメリットはあるのかもしれませんが、デメリットの方が結果的に多いと思いますので、是非あなたの思うメリットとZAWAの言うデメリットを比べてみてください。
比較をすることで、合理的なジャッジが出来ると思います。
怒ることでさらなるストレスが生まれる。
上の絵にあるように、あなたが怒りをアウトプットすると、それを向けられた他者もまた不快感を感じ、あなたに対し怒りを向けてくる可能性が大いにあります。
なぜなら前項で話したように、あなたが怒っている理由は、
『あなた固有の「べき論」から外れるものをあなたが受け入れられず、マイルールを他者に押し付けようとしている』からです。
よっぽどの事情がない限り、周りはそんなわがままをすんなり受け入れてくれません。
周りが自分の思い通りにならない上に、逆に批判される、冷たくされる、逆ギレされる。そんな二次的・三次的ストレスがあなたを襲ってきます。
望む結果が得られない、ゴールにたどり着けない。
「べき思想」で発生するストレスを解消する方法は、
「あなたは○○であるべきだ!」というあなたの主張を相手に受け入れられてもらい、
自分の思い通りの環境を獲得することでしか解消できません。
相手が「私が間違ってました、あなたの言うことが正しいです。ごめんなさい。」
と、自発的にあなたの主張に賛同してくれないとダメなんです。
ごめんなさい。そんな奇跡めったに起きませんから・・・。😅
自分の胸に手を当て思い返してみてください。
実際には、あなたの理想とは真逆の結果になることの方が多いんじゃないでしょうか。
「イライラしない人」に変わるための思考法・対処法
最後に、本日のまとめをしたいと思います。
不要にイライラしないためにはどうすればいいか。
3つのアクションをおすすめします。
自分の感情を「メタ認知」する。
自分がなぜイライラしているのかを客観的に分析・理解してみましょう。
怒りは突発的に湧いて出てくる感情のように思えますが、ちゃんと自分の思考プロセスと向き合ってみると、自らで選んでいる感情だということが分かると思います。
自分の主張が偏っていないか、無理を通すために道理を引っ込ませていないか、
相手を責める以前に自分に本当に非はないか。
感情ではなく、ロジックで一考してみてください。
怒る前に、是非一度立ち止まって、冷静に自分の感情と向き合ってみましょう。
イライラの対象について理解しようとする。
自分固有のルールである「べき論」だけを正しいものと決め付けるのでなく、
そこから外れてる考えや意見の正当性を探してみましょう。
立場が違えば、考え方や捉え方、価値観は全く違います。
口癖のように、「当たり前」「常識」「普通はこうする」などの単語を使ってしまっている人は要注意です。
「価値観が同じ人の方が珍しい」くらいに思っておいた方が、余計な争いやストレスを生まなくて済むと思いますよ。
みんな違って、みんな良いんです。
メリット・デメリットを総合的に判断して、正解を決める。
「それでもやっぱり自分が正しい!」
と、思いたい人。いっぱいいると思います。
自分の価値観や思想は、昨日今日で作られたものではなく、小さい頃からずっと積み上げて出来たあなたの土台のようなものです。
それを否定したり、それ以外のものを受け入れるのは確かに大変なことです。
多様な価値観を受け入れるのが難しければ、心情的ではなく合理的に考えてみましょう。
「怒る」ことであなたに生じるメリットとデメリットをきちんと天秤にかけてみてください。
「間違えを認めたら負け」「相手の言い分を認めたら負け」のように、
心情的なものの最優先にしても、実益はほとんどないでしょう。むしろマイナス??
「負けるが勝ち」「損して得取れ」じゃないですが、自分の感情を押し通すことを諦めるだけで、自分が本来欲しい結果を勝ち取るチャンスはグンと増えます。
感情を制御できなければ、損得・実益で考えてみましょう。
以上です。
本日は「イライラ」や「怒り」を理解し、自分でその感情を制御する「アンガーマネジメント」についてでした。
人間関係のストレスや、世の中に対する不満などに悩まされている方は、
是非今日から上記思考法・対処法を実践してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
赤澤飯店の主人:ZAWA
1982年東京生まれ。
脱サラし、海沿いの町で飲食店を営業。
ケアストレスカウンセラー。
『GOOD VIBES ONLY』をモットーに日々ストレスの無い毎日を研究中。
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