「相手の気持ちが分からない」時に絶対してはいけないこと。

恋愛・結婚のストレス

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「彼の気持ちが分からない…。」
「彼女の気持ちが変わってしまった気がする…。」

そんな恋人やパートナーに関する悩みを持っていたりしませんか?

本日はそんな悩みを抱えている時に「絶対やってはいけない」最悪の方法の紹介と、「ではどうするのがいいのか」というアクションプランを紹介します。

それでは早速始めます。

相手の気持ちが分からなくなった時に絶対やってはいけないこと。


あなたが相手の気持ちが分からず不安になってしまった時に絶対やってはいけないことは、

ネガティブな結論に結びつける忖度

です。

忖度とは、他人の気持ちを推し量ること。
言い換えれば、色々な情報からあなたが勝手に判断する「事実とイコールとは限らない想像」のことです。

この忖度をネガティブな結論に結び付けてしまう心理作用が人間にはあります。

何でもネガティブに考えてしまう ”考えスギコ”さんの例でみてみます。
スギコさんは最近旦那さんとの関係が良くないです。

スギコ
スギコ

旦那が最近冷たい。
昔は優しかったし、私をお姫様扱いしてくれてた。
今はそういうの全然無い。
何で?どうして?

私のこと嫌いになったのかも。
愛が冷めたのかも。

他に女が出来たのかも?

あ、それだ!浮気してるんだ!
キーっ!許せないっ!
もう離婚だ!!!


スギコさんの思考を分解して構造的に見てみましょう。

スギコさんの発言を、色で分けてみます。
この絵の中のものは全て「スギコ独自の」事実・基準・想像です。

旦那が冷たいと感じているのは、スギコさんにとっては「事実」です。
旦那が前は色々してくれて、今はしてくれない。その理由が分からない。
これら白文字の部分は、まだスギコさんが自分で感じていることなので現実とシンクロ率の高い「事実」と捉えても問題ないでしょう。でも色付きの考えは、少し現実とはシンクロ率が低くなってます。

愛があれば何かしてくれる、無ければしてくれないというのは、スギコさん独自の「基準」です。

その自分の基準の中だけで考えて納得しようとした結果生まれた想像が、「他に好きな人が出来て浮気をしているから、私への愛が冷めたんだ。→だから冷たいんだ!→それなら納得できる!」という結論です。

これがネガティブな結論に結び付けた忖度です。

んじゃ次は、なぜスギコさんが自分からネガティブな結論を選んでいるのかを見ていきましょう。

スギコさんも、本当は結論が複数ある可能性は潜在的に理解はしています。
自分の勝手な想像だという理解も本当はあることでしょう。

では何故、自分から悪い方の結論に向かってしまうのでしょうか。

原因は、

・期待をして、自分の期待する結果が得られなかった時に傷つく。
・傷つく可能性があることをキープし続ける時間がすごく辛い。

こういった、自分の心が傷つくことを恐れ、自分の心を守ろうとする「防衛規制」という心の働きによるものです。

傷つく可能性が少しでもあるなら自分から傷つきに行って早く終わらせたい。
いつ傷つくか分からない無防備な状態で傷つくくらいなら、自分で覚悟を決めたタイミングで傷ついた方が楽。

ネガティブな結論と決めつけてしまった方が、無防備に傷つくよりもダメージが少なくて済むと考えているんです。

要は自分にとって都合の良い、楽な選択をしてるんです。

しかも旦那さんとふたりのことなのに、旦那を介さずに一人だけで勝手に決めてます。
スギコの脳内一人相撲です。

さらに、ネガティブに考えてしまいがちな人は、上記の思考プロセスをオートマチックにやってしまいます。
つまり、自分では気づかずにこのような判断をしているのです。

本当は「自分が傷つきたくないから」って事実が根底にあるのには気づかずに、
「旦那の愛が冷めた!浮気をしている!」って妄想を「事実」だと本気で思っちゃう。

これでは旦那さんはたまったもんじゃない。
事実とは違うかもしれないし、スギコさんの自分勝手な基準と妄想を「事実」とされた状態では、スギコさんと良好な関係を構築なんて出来るわけがない。

スギコさんと旦那さんの関係が良好じゃない理由の1つは、こういったことが起因していることでしょう。

ではスギコさんはどうすれば旦那さんと良好な関係を気付けるようになるのでしょうか。

相手の気持ちを分かるためには、話し合うしかない。


目に見えない相手の気持ちを理解し、自分が抱えてるストレスやネガティブを払拭するためには、「コミュニケーション」による解決がベストだとZAWAは思います。

つまり「話し合い」です。

スギコ
スギコ

話し合い??
話し合いなんていつもしてる。
でも話し合いしても解決しないし、何なら話し合いをすることでケンカになったり、余計険悪になる。
もう話し合いをする気にもならないよ…。


勿論、ZAWAも話し合いで全て解決できるとは思っていません。

でも、ZAWAは多くの人は「間違ったコミュニケーション方法」にも関わらず、相手と意思疎通が出来た気になっていると考えています。

ここで言う「間違った」は、良好な関係を構築するというゴールには辿り着けず、違う方向に進んでしまいがちなコミュニケーションのことを言っています。

下記項目が、よくある間違ったコミュニケーション方法の例です。

・相手に伝えたいことを整理せず、準備不足の状態で話し合う。
・受け入れて貰えないかもしれないリスクを避けて話し合う。
・売り言葉に買い言葉的に、感情的な話し合いをしてしまう。
・先入観を持ったまま話し合いに臨んでしまう。
・自分の価値観と違う相手の意見を受け入れる努力をしない話し合い。
・飛躍した結論にすぐ結び付けてしまう話し合い。

自分のコミュニケーションを振り返り、当てはまる部分ありませんか?

ここからは、上記のようにならないためにどのようなステップを踏めばいいのかを紹介していきます。

STEP1:自分が考えていることを明文化する。


話し合いをする前の準備として、まずは自分が何を考えているのかをきちんと整理しましょう。

何を伝えたいのか、相手に何を期待してるのか、自分は相手の気持ちをどのように想像しているのか、どういう結末が一番ベストなのか、最悪どういう結果なら受け入れられるのか。

自分の頭の中にあるものを紙に書き出すなどして、整理整頓しましょう。

POINT:素直に・正直にありのままの気持ちを書き出す。

相手に伝えるか伝えないかは別として、まずは本当に自分が何を望んでいるのかを正直に書きましょう。

あまりに自己中心的な内容で、こんなワガママな気持ち持ってるなんてほんと自分ってクズだな!って思うような内容でも構いません。

「全部私の思い通りになって欲しい!」
「俺にとって嫌なことはしないで、して欲しいと思ってることだけして欲しい!」

そういうことも書き出します。

そして書き出した上で、

「でもそれはさすがにワガママすぎるかな?」
「そこまでじゃなくていいけど、せめてこのくらいは欲しい」


といった具合で、他の気持ちも書き出していくんです。

この作業をしていくことで、自分がどういう状態になりたいのか、相手にどう言う範囲までを求めているのかという漠然とした気持ちに輪郭がついてきます。

具体的に落とし込むことは難しいと思いますが、ぼんやりと上図のような形で「自分の叶えたい理想」や、「デメリットもあるけどトータルで幸せだと思える妥協ライン」や、「絶対に認めたく無いこと」などを、なんとなく自分の中で線引きできている状態を作るんです。

この準備作業をすると、だいぶ自分の頭の中身が整理されるので次のステップの「伝える」という作業の精度があがります。

STEP2:台本を作る。


台本と言っても、相手に話す一語一句を決めるという作業ではありません。

自分の考えを、どのような順序で話すと一番伝わりやすいのかを相手の立場にたって話の道筋を考えてみる作業です。

POINT:相手がそれを聞いてどう思うのかを想像する。

ZAWAは良質なコミュニケーションとは「議論・対話・交渉」という言葉に置き換えられると思っています。

議論・対話・交渉をする上で、相手に突っ込みをさせない・疑問をなるべく抱かせない話し方をするというのは重要なテクニックです。

ここが弱いな、穴になるな、矛盾があるな、自分がこれを言われたらこう反論するな。

そう言う部分をそのままにしないで、きちんと準備をした状態で話し合いに臨むのです。

どうしても矛盾があるのであれば、きちんと矛盾しているのが分かった上で話していることを伝えましょう。「そこが矛盾しててもこう言う理由で問題ないと思っているよ」とか、「矛盾している部分については一緒に考えたい・意見を求めたい」などの形にすればいいのです。

良くある悪手は、「矛盾を隠したり、突っ込まれた時に逆ギレして力で押し通す」みたいなコミュニケーションをしてしまうパターンです。

「うわぁそこ突っ込まれると弱い〜、このままじゃ不利になる〜😓」ってなって、「でもあなたもこーゆー時こうするじゃん!」とか全然論点が違う話にすり替えて相手を攻撃するみたいなのに繋がりますよね。

こういう行為がコミュニケーションのゴールをブレさせるんです。

話し合いはケンカじゃないし、勝ち負けじゃないです。

自分の非も認め、相手の非も認め、その上でふたりにとって一番いい関係ってどう作れるか?ってための話し合いなんです。

その目的のためには、プライドは不必要です。
むしろただただ邪魔をするだけのものです。

STEP3:相手に話す。そして相手の話を聞く。


自分の話を全てしたら、今度はきちんと相手の話を聞く番です。

相手の主張はなんなのか。自分の話を聞いてどう思ったのか?
相手をきちんと理解して自分の主張とのすり合わせをするためには、「傾聴する」という作業は必要不可欠です。

POINT:話を聞く時は、先入観や決めつけは捨てる。


相手の話の中で解釈に迷うところがあるのであれば、「それってこういうこと?」とちゃんと確認をしましょう。

感情的にならず、自分の価値観で決めず、相手の価値観を理解しまずは受け入れるつもりで聞くこと。

「いや、それは違う!」と話の途中で思っちゃダメです。
思ったとしても、まずは受け止めて、その後の話も肯定的に理解をしようと努めましょう。

自分の期待通りにならなそうでも、決めつけや先入観を持った状態で話を聞いても正しく相手の言葉を受け取ることは出来ません。

最後に、

話し合いは白黒はっきりした具体的な結論で終了する必要はありません。

お互いが素直な気持ちを持って話し合い、「誤解をなくし理解を深める」というだけでも大きなメリットがあります。

交渉が成立し、問題の解決ができればベストですが、「相手の気持ちが分からない」という当初の問題は具体的な結論を出さなくてもクリアになることでしょう。

いつもいつも物事をハッキリさせることがベストとも限らないと思いますよ。


もしあなたが対人関係において「コミュニケーション」がうまくいかないことが多いのであれば、是非上記のようなステップを実践してみてください。

何事もすぐに上手にはできないと思いますが、今までのやり方でうまくいかないのであれば、ちょっと違うやり方を試す努力をしたってバチ当たらないでしょ笑

努力以上のメリットがあるかもしれませんよ!




本日は、「相手の気持ちがわからない」ことで悩んでいる時に「ネガティブな結論に結びつける忖度をやめよう!」、そうならない為の「コミュニケーションの取り方」を紹介しました。

良質なコミュニケーションが世の中に溢れ、不要な争いやストレスが減ることをZAWAは望んでいます。


本日は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。


プロフィール画像
赤澤飯店の主人:ZAWA
1982年東京生まれ。
脱サラし、海沿いの町で飲食店を営業。
ケアストレスカウンセラー
『GOOD VIBES ONLY』をモットーに日々ストレスの無い毎日を研究中。

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