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「旦那が○○するのが信じられない。」
「女房の××なところが許せない。」
「結婚したらこうするのが普通でしょ!」
結婚したパートナーに対して日々このようなストレスを感じたりしていませんか?
結婚生活に限らず人間関係において、相手との価値観や常識の違いにストレスを感じ、イライラしたり、苦しんだりする機会は数多くあります。
本日は「価値観の違いによって起きるトラブル」にどのように対処をするべきかを紹介していきます。
「個人での対処法」と「ふたりでの対処法」。
大きく二つに分けて、以下の内容を詳しく話していきたいと思います。
【あなた個人での対処法】
・価値観の違いを認める。
・問題を相手の変化で解決しようとしない。
・自分が楽をしようとしていることを認める。
・まず自分が変わる努力をする。
【ふたりでの対処法。】
・自分の考えを素直に相手に伝える。
・相手の考えをきちんと理解しようとする。
・互いに歩み寄り、納得できる道を話し合いで決める。
それでは始めます。
あなた個人での対処法。
価値観の違いによるトラブルの一番大きな原因は、
「自分が正しい!」
と思い込んでることです。そこが大きな誤りです。
まずは、自分に非が本当に無いかを見つめ直してみましょう。
価値観の違いを認める。
自分が絶対正しい!相手が間違っている!
この判断って皆さんどのようにしてるんでしょうか?
親にそう教わったから?
学校でそう習ったから?
みんながそう言ってるから?
本やテレビでそういうのをよく見るから?
日本の法律でそう決まってるから?
でもそれはあなた個人の特殊な環境で培われた常識や価値観です。
普遍的で唯一の正解なんかでは全くありません。
マナーやルールなんてものも、条件が整えばいつだって変わるんです。
半年前は、外に出る時にマスクを付けるなんて文化やマナーはありませんでした。
日本は一夫多妻制を認めていた時代もありましたし、
外国では右側通行だったり、麺類を音を立てて啜ることはマナー違反です。
時代が違う、国が違う、って理由で納得しているだけで、あなたは普段から自分と異なる価値観を受け入れて暮らしてるんですが、
なぜか同じ時代、同じ国に存在してるってだけで、パートナーの持つ価値観が「同じでなければ嫌だ!同じなのが当然!」と思い込んでしまっているんです。
親も違ければ家庭環境も違う、学校も教師も違う、経てきたものも違うし、性格も考え方も違う。
脳みそが違ければ、常識や価値観も独自に構成されていくんです。
まずは、自分の価値観が唯一の正解であると思い込むのをやめましょう。
そして、相手には固有の価値観があり、それは尊重すべきものであることを認めましょう。
問題を相手の変化で解決しようとしない。
トラブルの火種になるのは、相手の価値観を否定し、自分の価値観を無理やり相手に押し付けようとすることで起こります。
「帰りが遅くなるなら連絡するのが普通でしょ!」
「俺は働いてるんだから、晩飯作って待ってるのが当然だ。」
このように、自分が相手に「勝手に望んでいる」ことを、さも当然相手がやるものだと決めつけて、それに従わせようとして、結果摩擦が生じているんです。
自分が変わらずに、相手が自分の思い通りになることを望み、それが叶わない理想と現実とギャップにストレスを感じ、それを相手の非であると責任転嫁しているというのが現実です。
すんごい自分勝手な思考だと思いませんか?
自分が楽をしようとしていることを認める。
なぜこのような思考になってしまうのか。理由はとっても単純です。
その方が楽だから。
相手が自分の思い通りに動いてくれれば、自分には何の労力もなく良い思いができるからです。
自分が余計に動く必要もないし、
自分が正しいと思ってることを変える必要もないし、
自分が間違ってるかも?と疑う必要もないし。
楽して良い思いをしたいだけなんです。
辛い思いをしたくないだけ。
相手の労力でメリットを得たいだけ。
とんだクズ思考ですよね。笑
自分の価値観を相手に押し付けるということが、いかに傲慢で思いやりのない行動かということを、強烈に意識してください。
「まわりには自分と同じ意見の人が多い」とか、
「みんなパートナーにはそうしてもらってる」とか、
「自分のことを愛してればそれくらいできるはず」とか、
もっともらしい理由をいくつ並べても無駄です。
あなたの主張の本質は、
「楽して良い思いしたいから、周りは言うことを聞け!」
です。
自分が相手にそういう要求をしている事実を認めましょう。
まず自分が変わる努力をする。
このようにまずは、自分がどれだけ自分勝手でわがままな要求を相手にしているのかを認めてください。
あなたの主張が全て間違ってるなんてことまでは言いません。
ただ、100%自分が正しいとか、100%相手が間違っているとか、
100:0で判断出来る問題ではないんです。
それが腹落ちできると、自分にも悪い部分があることを認められると思います。
そこが自分が変化することの第一歩目です。
相手に変わることを強要する悪習はもうやめて、自分が変わることで関係を良好にする選択肢を選べるようになりましょう。
ふたりでの対処法。
先ほども話しましたが、あなたに100%の非がある訳ではありません。
夫婦関係・人間関係は相手がいて初めて成立するものですから、当然相手の協力も必要になります。
「強要」ではなく「協力」を得るためにどのような対応が必要なのか、一緒に見ていきましょう。
自分の考えを素直に相手に伝える。
まず先ほどのまでの話で「価値観がお互いに違う」ということは理解して頂けたと思います。
なので、価値観や考え方のベースが違う相手には、きちんと自分がどのような価値観を持ち、どのような考えをしているのかを伝えて理解してもらう必要があります。
例えば、あなたが旦那さんだとした場合。
仕事で疲れて家に帰ってきたら、家の中はグチャグチャで晩御飯の用意も無い。
奥さんは寝っ転がりながらテレビを見ていたとします。
「なんで一日中家に居て、家事を何もやっていないんだ!」
「俺は働いて生活のために金を稼いできてるんだから、家の仕事くらいちゃんとやれ!」
はい、ストップ。
この伝え方が、大間違いなんです。
相手に何かを求めるのであれば、それは「お願い」だったり「交渉」だったりするのが生産的なアプローチです。
「なんで家事を何もやっていないんだ!」というあなたの本心は、
「あなたに家を片付けて欲しいです。帰って晩御飯があると嬉しいです。」
というお願い事なんですよ。
自分が生活費を稼いでるということで、勝手に等価交換してる気になってるだけなんです。
何の契約も交わさずにディールが成立してると思い込んでいる悪い例です。
例えば、あなたが奥さんだった場合
旦那が連絡もなく、夜遅くに酔っ払って帰ってきた。
ここのところ毎晩だ。
「毎晩毎晩、午前様でいいご身分ですね!!連絡くらいできないの!?
晩御飯の用意だって大変なんだから!」
はい、ストップ!
イライラした気持ちを、感情のままに相手にぶつけてますね。
これでは相手も感情的になってしまったり、傷ついたりするだけで、関係が良好になるとは思えません。 悪手です。
先ほどの言葉は言い換えると、
「早く帰ってきて欲しい。あなたに食べてもらいたくて一生懸命晩御飯も作った。一緒に晩御飯食べたり、一緒に過ごす時間が欲しかった。連絡がなくて心配だった。寂しかった。」
こういう気持ちの裏返しだったりしませんか?
まぁ、ここまで露骨じゃないかもですか、全く違うとも言えないんじゃないですかね。
素直に自分の気持ちや考えを伝えるというのは、この後者のやり方です。
このように素直な気持ちを相手に伝えることは、「自分の立場が相手より低くなる」ような錯覚を感じさせるため、逆に強がったり、攻撃的なアウトプットをしてしまいがちです。
攻撃的なアウトプットをしても、うまくいくことほとんど無いってのは、もう経験上皆さんもわかってるんじゃないでしょうか。
相手に「お願い・要求」をする側が、「叶えてくれる」立場より下手に出なければならないのはなんとなく当然な気しません?
なんの生産性もない小さなプライドは邪魔なだけです。
相手に求めるのであれば、素直に「お願い」をしましょう。
相手の考えをきちんと理解しようとする。
前項で自分が求めているのに、きちんと「お願い」ができていないことが分かりました。
これを認められると、「相手も同じ」だということが分かります。
言葉ではきつい攻撃的な言葉を投げかけられたとしても、その裏にある相手の本意に気づけるようになるんです。
相手の出した言葉だけを鵜呑みにしては、誤解が誤解を生み、売り言葉に買い言葉で状況はどんどん悪くなるだけです。
相手の言葉の裏にどのような真意が隠されているのを冷静に考察してみましょう。
考えても分からなければ、相手に冷静に聞いてみましょう。
互いに歩み寄り、納得できる道を話し合いで決める。
以前、島田紳助さんがテレビで結婚についてこんなことを言っていました。
結婚っていうのは外交と同じだ。
文化も歴史も風習も違う国と国が初めて国交を持つようになった時、一番初めに何をするか?
条約を結ぶんだ。 約束事を決めるんだ。金は何グラムで銀何グラムと同じ価値とする、とか諸々のことを最初に決める。
問題が起こればその都度、約束を見直してルールを作ったり改定する。
夫婦だって同じ。
約束事も決めず、話し合いもしないで、
「俺の国ではこうやるのが普通だ!お前は間違っている」
といって、相手に無理やり言うことを聞かすのは外交じゃない。
それは侵略だ。
相手を奴隷のように扱ってるのと同じだ。
ニュアンスは違うかもしれませんが、こんなようなことを言ってました。
ZAWAは本当にその通りだと思います。
夫婦だけ出なく、合理的で生産的な人間関係を構築するために、このようなアプローチは不可欠だと思いますし、これこそがコミュニケーションの基本の1つなのではないかと思います。
あなたの不満を相手に押し付けては、相手に不満が溜まります。
相手の要望をあなたが全部引き受けてしまっては、あなたに不満が溜まります。
100:0で解決しようとするの出はなく、話し合いや交渉の上、
「ふたり合わせて100点」を目指す方法を検討するのが、
夫婦円満を続けていくことの秘訣ではないでしょうか。
ぜひ、パートナーと一緒に一番いい選択肢を探してみてください。
本日は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
赤澤飯店の主人:ZAWA
1982年東京生まれ。
脱サラし、海沿いの町で飲食店を営業。
ケアストレスカウンセラー。
『GOOD VIBES ONLY』をモットーに日々ストレスの無い毎日を研究中。
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